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働く女性の姿~自分らしさ溢れる人生のフルコースを~

一日目 width=

左から飯野さん・石井さん・清原さん

 1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから、働く上で男女の差というものは段々なくなってきたようである。私自身も、就職活動を行っている際に、女性でも長い年数働いている方や、課長職に就いている方に出会って、働くことに積極的な女性が増えているという印象を受けた。一方、2010年の日本政府の発表によると、高校以上の教育を受けた女性が仕事に就いている割合は経済協力開発機構(OECD)加盟国30カ国中、日本は29位であった。(参照:日本経済新聞Web刊2010年6月15日『高等教育受けた日本女性の就業率、30カ国中29位 10年版男女共同参画白書』)
 このように女性が仕事に就く門戸は徐々に開かれているようで、女性が第一線で働くということが日本にはまだまだ浸透していないようである。また、結婚や出産の際に離職し、パート労働として復帰するといったように個々の生活スタイルに合わせて仕事を長く続けている女性もいる。それは、女性にとって結婚や出産といったライフイベントと仕事を両立していくことが難しいからなのだろうか。または、仕事をする上で男性にはできて女性にはできない部分があるのだろうか。そして、これから女性が第一線で活躍するためにはどうすればよいのか考えてみたい。
 早稲田大学には「稲門女性ネットワーク」という早稲田大学出身の女性校友会がある。1995年に設立され、学部・地域などを越えて早稲田の卒業生の女性が集まり、現役女子学生を支援するという目的で毎年二名の現役女子学生に奨学金を贈呈している。その他にもキャリアセンターや男女共同参画室と一緒に年に一回現役の女子学生のキャリア支援セミナー形式でイベントを開いている。1939年に総合大学として日本で初めて女性に門戸を開いたのが早稲田大学である。時代に先駆け女性に学業の道を切り開いた早稲田大学に通い、卒業後も稲門女性ネットワークに所属して現役女子学生の学業やキャリア支援をしている方々は、女性が社会に出て働くということについてどのように考えているのか。また、どんなキャリアを歩んで来られたのか。
 今回は稲門女性ネットワークに所属している方のなかでも、男女雇用均等法施行前から働いていた方たちに、自身が経験してきたことを基に女性が長く働くことについて取材を行った。取材に協力していただいたのは、「稲門女性ネットワーク」の幹事長・石井由紀さん(68年卒業)、広報の清原れい子さん(69年卒業)と飯野隆子さん(83年卒業)である。

インタビュアー:徳岡礼菜、中村茉由 (土屋ゼミ4年)
インタビュー日:2012年7月24日

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