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特集・東日本大震災と早稲田大学 <第一回>早稲田大学の被害の概況 飯山友佳里[2011/6/29]

東日本大震災

 3月11日におこった未曾有の大地震から3カ月が経過した。授業が再開し本来の姿を取り戻しつつある本学の被害状況や対応についてまとめてみたいと思う。

被害状況

 建物については構造的に著しい損傷を受けたものはないが、2009年に竣工したばかりの11号館の建物の壁が崩壊するなど、部分的な破損はそれぞれの建物で見られた(写真参照)。また、常時24時間パソコンを利用可能な22号館を、5月15日まで閉館。現在も平日の9時から18時までと日曜日の終日が閉室となっている。

対応

 余震が続いていることや、計画停電による交通機関の混乱もあること、また建物の点検と破損部の補強をするため、2010年度卒業式及び2011年度入学式をすべて中止にした。また、2011年度の前期授業開始日は4月6日から5月6日に、前期授業終了日は8月2日から8月4日に、それぞれ変更が行われた。また、被災した在学生に対し、学費の減免や奨学金等の特別な支援策を用意している。建物の復旧工事に伴い授業開始を遅らせ、その分はレポートや補講で補うとのことである。

東日本大震災復興支援室

 総長鎌田薫を室長とし、4月8日に早稲田大学東日本大震災復興支援室が設置された。そして第一回会議において、奨学金制度を中心とした「被災学生の就学支援」、ボランティア活動や義援金などを中心とした「被災地域への支援」、「研究を通じた復興支援」という3つの復興支援方針を決定した。そして、「被災学生の就学支援」の第一歩として「東日本大震災被災学生支援奨学金」という被災によって家計が急変し、経済的に修学が困難になった学生の支援を目的とした、返済の必要がない給付奨学金が開始された。

ボランティア

 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)は地震発生後より多くの学生を宮城県・岩手県へ派遣してきた。また、5月31日には、板橋区旧高島第7小学校において、家電を集め被災地に送るという「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を実施した。現在は、リーガロイヤルホテルグループと連携し、宮城県石巻市の避難所において炊き出しをするプロジェクトの参加者を募集している。

土屋ゼミとして

 政治経済学部須賀ゼミナールが政治経済学部の各ゼミに義援金を募り、土屋ゼミでは3万円集まった。そして土屋ゼミジャーナルとしては、「東日本大震災と早稲田大学」と題し、スポーツイベント・文化イベント・就職活動・ボランティアの4つのテーマで特集し、あらためて今回の震災を見つめなおしてみたいと思う。

参考
早稲田大学HP      http://www.waseda.jp/jp/news10/110311_eq.html
早稲田大学ITセンターHP   http://www.waseda.jp/itc/room/waseda/

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